夜になると頬がつっぱる日、静かに寄り添ってくれた大容量保湿クリームの話|敏感肌でも使いやすいセタフィルモイスチャライジングクリーム
朝、カーテンを少しだけ開けた部屋って、まだ今日に追いついていない感じがする。
洗濯かごは半分だけ埋まっていて、昨日の夜に飲みかけた水がテーブルの端に残っていて、鏡の前の自分は、ちゃんと寝たはずなのに、どこか乾いて見えた。肌の話なのか、気分の話なのか、そういうのって朝はまだ判別がつかない。
最近の私は、「うまくいかなかったこと」を大きな失敗として処理するほど元気ではなくて、でも何も気にしていないふりをするには、少しだけ敏感すぎる。だから、小さくモヤっとすることばかりが残る。
返信のテンポが噛み合わなかったこととか、外では普通に笑えたのに帰ってきたら急にどっと疲れたこととか、ちゃんと保湿したつもりなのに、夕方になると口まわりだけ妙につっぱることとか。
その日もそうだった。別に泣くほどではないし、誰かに相談するほどでもない。でも、たしかにちょっとだけ、心地よくなかった。
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たぶん私は、荒れていたというより、うまく守れていなかった
スキンケアって、効いた・効かなかったで切るには、あまりにも毎日の機嫌に近い。劇的に何かを変えるというより、崩れそうなものを崩れにくくしてくれるかどうか。セタフィル モイスチャライジングクリームを気にしはじめたのは、そういう「派手じゃないけど無視できない乾き」が続いたからだった。
このクリームは、乾燥肌・敏感肌向けの保湿クリームで、顔にも体にも使えるタイプ。
ナイアシンアミド、パンテノール、グリセリンが配合されていて、高保湿なうるおいで肌のバリア機能をサポートすると案内されている。無香料で低刺激設計、さらにアレルギーテスト済み、ノンコメドジェニックテスト済み、低刺激性・皮膚刺激性テスト済みとされていて、公式サイトでは566gの大容量タイプとして案内されていた。
最初に見たとき、正直ちょっとだけ笑ってしまった。
566gって、やる気のある量だなと思ったから。
お試しサイズのかわいさとは反対側にある、「どうせ毎日使うんでしょう?」みたいな実務感。美容ってもっと、きらきらした入り口があるものだと思っていたのに、こういう大きな白いクリームの存在感は、なんだか妙に生活っぽい。
でも、その生活っぽさに救われる日もある。
今日は丁寧に自分を扱おう、みたいな前向きな意志がなくても、とりあえず手に取れるもの。テンションが低い日でも、鏡の前で難しい判断をしなくていいもの。
コクのあるクリームで、高保湿ヴェールでうるおいを閉じ込める設計だと公式には書かれていて、弱酸性の保湿クリームとして紹介されているけれど、私がいちばん惹かれたのは、そういう説明の立派さより、「迷わなくてよさそう」というところだった。
たぶん私は、肌そのものが限界だったというより、毎日いろんなものから少しずつ削られていた。エアコン、寝不足、気を使う会話、なんとなく見たSNS、なんとなく食べたもの、なんとなく後回しにしたこと。
肌荒れって、肌だけで完結しない。ちゃんとしようとして、ちゃんとしきれなかった日々のうすい積み重ねが、いちばん最初に表面に出てくる場所なのかもしれない。
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クリームを塗る夜に、答えより先に残るもの
夜、お風呂あがりにこの手のクリームを塗る時間って、ケアというより確認に近いと思う。今日の私は、どのくらい雑に扱われたんだろう、という確認。
頬はまだ平気でも、小鼻のわきが少しだけヒリついていたり、首は何も言わないのに手の甲が先に乾いていたりする。そういう順番に、その日の無理が出る。
セタフィル モイスチャライジングクリームの成分を見ると、グリセリン、ワセリン、ジメチコン、ヒマワリ種子油、アーモンド油、パンテノール、ナイアシンアミドなどが入っていて、派手さというより、守るための厚みを考えた配合に見える。
もちろん、どんなコスメも誰にでも絶対合うとは言えないし、テスト済みと書かれていても、すべての人に刺激やトラブルが起きないわけではないと公式にもちゃんと書いてある。
そういう逃げ道のない誠実さは、少し好きだ。万能です、これで解決です、みたいに言い切らないもののほうが、今の私には信じやすい。
機嫌も肌の調子も、わりと雑に扱っても持ちこたえる。
でも、少しずつ噛み合わない日って、たったひとつの乾燥が妙に気になる。
ファンデのりの悪さとか、頬を触ったときのざらつきとか、そういう小さい違和感が、「今日の私はちゃんと守られていない」という気分につながってしまう。
だから保湿クリームに求めているのは、美容の正解というより、防御の感覚なのだと思う。誰かに褒められるための肌じゃなくて、自分がこれ以上しぼまないための感じ。
それでも不思議で、クリームを塗ったからって、その日のモヤモヤが全部ほどけるわけではない。返信が遅かった人のことを急に気にしなくなるわけでもないし、言わなきゃよかった一言が消えるわけでもない。
ただ、肌の表面だけでも「これ以上乾かないでいてくれる」と、心まで完全には荒れきらずに済む夜がある。
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たぶん、大人になるって、何かを劇的に治せるようになることじゃなくて、悪化させない方法を少しずつ覚えることなのかもしれない。
最近は、機嫌がいいからケアするんじゃなくて、機嫌が悪くならないように先回りしておく、みたいな考え方のほうがしっくりくる。
セタフィル モイスチャライジングクリームみたいな、顔にも体にも使えて、香りでテンションを上げるというより、ただ静かにそこにあるものは、そういう夜に合っている。華やかさはないけれど、華やかさがないことに、むしろ助けられる日がある。
もしかしたら、あの日モヤっとしていたのは、何かがうまくいかなかったからじゃなくて、うまくいかなかった自分をそのまま外気にさらしていたからなのかもしれない。
守るって、前向きな言葉に聞こえるけど、実際はもっと地味だ。こまめに塗るとか、こすらないとか、今日はこれ以上無理しないとか、その程度のこと。でも、その程度のことに救われる日は、たしかにある。
まだ答えは出ていない。ただ、朝の鏡の前で少しだけ乾いて見えた自分に、夜はちゃんと触れてあげられた、というだけだ。
そういう日が続けば、いつか「大丈夫」の輪郭も、少しだけやわらかくなるのかもしれない。
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