上手に自分を取り繕う人は、なぜ成長することができないのでしょうか。

仕事を通じた成長を果たす人と、そうでない人との違いは何でしょうか。
この問いに対する答えの一つは、自己の欠点や不備を隠蔽しようとする「取り繕い」をする人ほど、成長することが難しいということでした。
成長するためには、まず自分にフィットした的確なアドバイスを受ける必要があります。
しかし、仕事を通して学び、成長するためには、自分を取り繕うことはできないということが重要です。
多くの人材を見てきた人事担当者や教育担当者によると、自分を取り繕う人は成長することができない傾向があるとのことです。
例えば、新人研修に参加したAさんとBさんの場合を考えてみましょう。研修の成果報告では、街頭に出て一定時間内に道行く人10人にアンケートを行っていましたが、AさんとBさんは共に目標数に到達できませんでした。
Aさんは正直に、「道行く人に声を掛けることができなかった」と報告しましたが、Bさんは、「20人に声を掛けたが、断られてしまい、目標数の回答を集められなかった」と報告しました。
この違いを考えると、Aさんは自分自身の能力に率直に向き合い、その成果を充分に反映させることができていますが、Bさんは自分を取り繕い、結果を抹消しようとしています。多くの人事担当者や教育担当者はこのような態度をとる人に不安を覚えると答えました。
つまり、自分をよく見せようとする人は、自分自身を知り、成長することができない可能性があります。成長するためには、自分自身と率直に向き合い、不足点を補うために努力することが必要です。
研修中、各個人の動向を確認しない限り、Bさんが嘘をついていることに気付くことができない。
この点において、Bさんは評価が下がることがないでしょう。
それどころか、Aさんよりも積極的に行動したように見えるかもしれない。
しかしながら、Bさんは嘘をつくことによって自分の成長の機会を逃がしている。
仕事上何に困難が生じた場合、先輩や上司からアドバイスを受けることができる。
今回のケースでは、正直に「声をかけることができなかった」と報告したAさんには、適切なアドバイスがもたらされると予想される。一方、Bさんの報告を受けた上司や先輩からは、相手に拒否されないように頼むための方法が伝えられるであろう。
しかしながら、Bさんの本当の問題は、相手に声をかけることにあるのであり、単に拒否されないような頼み方を覚えるだけでは、彼女自身の成長にはつながらない。
つまり、状況を上手くごまかしているつもりでも、実際には自己の成長にチャンスを自ら失っていることになる。あなたはAさんか、Bさんか、それとも?
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